ボツリヌス菌って何?はちみつをなぜ乳児に与えてはいけないのか?

はちみつって健康に良いというイメージがありますが。

しかし、乳児というか赤ちゃんというか、1歳未満の子供には食べさせてはいけないんだそうです。

それは、蜂蜜にはボツリヌス菌が入っている可能性があるからなんだとか。大人なら大丈夫なものでも、免疫力が低い赤ちゃんには危険で、実際ボツリヌス菌による乳児の死亡ということが最近にもありました。

これは知らないとかなりこわいお話です。

では、ボツリヌス菌ってなんなんでしょうか?

【スポンサードリンク】


ボツリヌス菌って何?

ボツリヌス菌を調べてみると、自然界に存在する毒素としては最も強力である、と書かれていました。

その毒は神経毒で、主に四肢の麻痺を引き起こす。重篤な場合は呼吸筋を麻痺させ死に至る。その他、複視・構音障害・排尿障害・発汗障害・喉の渇きがみられる、

ということなんだそうです。

書いてるだけでも恐ろしいです。

これを食べたら強力な食中毒を起こすと言うことなんですね。

そして、致死量は以下の通り。

ボツリヌス毒素の致死量は体重70kgのヒトに対しA型毒素を吸入させた場合、0.7〜0.9μg[1]と考えられており、1gで約100万人分の致死量に相当する(ちなみに青酸カリは経口投与の場合5人/g)。自然界に存在する毒素としては最も強力である。

1gで100万人!

ただし、毒素自体は熱に弱いようで、100度で1~2分加熱すれば失活するそうです。また、亜硝酸ナトリウムが添加されると菌の増殖を抑えるそうです。

問題は、ボツリヌス菌は芽胞となって高温に耐えることができる、ということなんですね。

これ、大人だったら腸内細菌がいるので簡単に菌は繁殖できないんですが、赤ちゃんの体内に入ると、まだ腸内細菌が少なくて免疫力が低いので赤ちゃんの体内で繁殖してしまう、というところなんだそうです。

だいたい、蜂蜜ってそれ自体に若干殺菌作用があるので普通の菌は繁殖できないはずなんですが、ボツリヌス菌については芽胞となって耐えていて死なないので、赤ちゃんに与えてはいけないということになるみたいですね。

【スポンサードリンク】


ボツリヌス菌って何?はちみつ以外にも乳児に与えてはいけないものがある?

ということで、ボツリヌス菌が恐ろしいもので、蜂蜜に入っている可能性があるから乳児には与えないで下さい、ということなんですが、同じ意味で黒糖も与えてはいけないんだそうです。

ネットを見ていると、乳児に蜂蜜を与えてはいけないというのは育児の上では常識で、医者や看護婦からはくどいほど言われることみたいなんですね。

ひとりもの、のおっさんは知りませんでしたが、母子手帳にも書かれていることで当たり前のことのようです。

自分の感覚では、そもそも、1歳未満の赤ちゃんに蜂蜜だの黒糖だのといった甘いものを与える必要がないと思うんですよね。

ヒトは哺乳類ですから、普通に母乳が出るんなら母乳を与えるのが自然な話だろうと思いますし。

そして、もしも食中毒になったら病院に行きましょう。もしもボツリヌス菌による食中毒だったとしても「抗毒素製剤」があるそうですから。

いかがでしょうか。

蜂蜜が健康食品というのは元気が減ってきている大人にとってのお話で、元気一杯の乳児にまで食べさせる必要はないということなんでしょう。

くれぐれも大人と子供では必要なものが違うということを忘れないようにしないと。

【スポンサードリンク】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする