1月7日になると七草粥を食べます。
もう、おせち料理にも飽きたし、疲れた胃腸を休めるために七草粥を食べるんだ、などと教えられてきました。そんなに美味しいものでもないですが、そういう風習なんだと思ってました。
ところで、七草の由来ってなんなんでしょうか?ちょっと気になったので調べてみました。
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七草粥の由来
そもそも、1月7日は、中国では「人日」と言って、人を殺さない日、だったんだそうです。
ウィキペディアによると、
古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。
ということだそうで、7日目は犯罪者を処刑しない日だったんですね。そしてこの日に7種類の野草を入れた汁物を食べる習慣があったんだとか。
また、日本では昔から年のはじめに若菜を摘む「若菜摘み」という風習があり、これらが結びついて七草粥を食べるようになった、ということだそうです。
「人日」というのがあるというのは知りませんでした。7という数字が人間を表すとか、7は裁きの数、とか言われますが、たまたま偶然なのかそういう意味もあるのか、その辺は分かりませんが。
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春の七草の種類
本来は春の七草は「七種」と記載されるべきなんだそうです。そして、「七草」は秋の七草に使われる漢字なんだとか。
しかし、今やそういう区別もなく、季節も関係なしに「七草」と表記されるようになっているんだそうです。
そして、春の七草の種類はいかのとおり。
- (1) 芹(せり)
- 水辺の山菜で香りがよく、食欲が増進。
- (2) 薺(なずな)
- 別称はペンペン草。江戸時代にはポピュラーな食材。
- (3) 御形(ごぎょう)
- 別称は母子草で、草餅の元祖。風邪予防や解熱に効果。
- (4) 繫縷(はこべら)
- 目によいビタミンAが豊富で、腹痛の薬にも。
- (5) 仏の座(ほとけのざ)
- 別称はタビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富。
- (6) 菘(すずな)
- 蕪(かぶ)のこと。ビタミンが豊富。
- (7) 蘿蔔(すずしろ)
- 大根(だいこん)のこと。消化を助け、風邪の予防にも。
ということだそうです。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七種
という短歌があるそうですが、覚えやすいように五、七、五、にしたのでしょう。
いずれも、田んぼや畑の雑草なんだそうで、こういう風習が日本の稲作と深い関わりがあるのは間違いないだろう、とのことです。
なお、七草粥自体のレシピは、
-
米はといで、水900mlとともに土鍋に入れて、沸騰したら弱火にし30~40分ほど炊く。途中ふきこぼれそうになったら、蓋をずらして蒸気を逃がす。
-
七草は細かく刻む。
-
おかゆが炊き上がる5分前に、塩少々をふり入れて七草全体に混ぜる。器に盛って白ごま、黒ごまをふる。
という感じです。
春の七草、そもそも雑草ですから、昔は田んぼに行けばいくらでも生えていたと思います。しかし、今、都会ではスーパーで売ってるものを買ってきて作りますかね~
この辺は、本来の意味とはちょっと違うんじゃないかな、という違和感を感じます。
いずれにしても、そろそろ正月疲れの出る頃だと思います。
七草粥を食べて無病息災、ということで。