金魚の飼い方!ポンプなしでも大丈夫?

夏祭りになると縁日の屋台が出て、そこにはだいたい金魚すくいがあります。いくらかお金を払ってトライして、結局網が破れて金魚はすくえないというのがお決まりでした。一匹もすくえなくて残念賞ということで一匹だけ金魚をもらって、水槽に入れてしばらくしたら死んでしまうというのがよくあるパターンでした。今となっては懐かしい思い出です。

それで、金魚を飼う時にポンプが必要かどうかということなんですが、急に準備するのは難しいし、すぐに死んでしまうようならポンプがもったいない気もするし。ということで、実際のところポンプなしでも大丈夫かどうか調べてみました。

【スポンサードリンク】


金魚の飼い方!ポンプ(ぶくぶく)は本当に必要なのか?

もしもポンプがなければ、水中の酸素が不足するのではないか?と思うのですが、実際のところどうなんでしょうか。調べてみると、結局、重要なのは金魚と水量の関係で、ポンプなしの場合、金魚の大きさにもよりますが、だいたい1cmの金魚1匹に対して水1.5L以上あればよい、ということのようです。もちろんポンプがあれば水量はもう少し少なくていいわけで、1cmの金魚1匹に水1L程度、ということのようです。

ef966ed092578f68405c4d215a0db93d_s

なお、ポンプの役割は直接空気を水に送り込む以外に、水面を揺らして水面から空気を水に送り込む役割もあります。逆に言うと、水面に波が立てば水中に空気が溶け込みますので、必ずしもポンプがなくても、例えば扇風機でゆるやかに風を送って波を立てることで水中に酸素を溶けこませることは可能です。

その場合、水量が多いことと水面が広いことが重要になりますから、口が狭くなる金魚鉢よりも水面が広い水槽のほうが良く、金魚鉢で金魚を飼うなら出来るだけ金魚を少なく、水量を多くすることが重要で、大きい金魚鉢でも4、5匹までにしておいたほうがよさそうです。そして、金魚を大きく育てたいならとにかく広いところで育てる必要があります。

ポンプが使えないとか面倒だという場合は、広い水面で金魚に対して水量が多いこと、水面を波立たせる工夫をする、というようなことである程度対応は可能です。屋外の池などで育てることが出来るならそれに越したことはありません。

金魚の飼い方!ポンプを使っていても夏場は溶存酸素が少なくなる?

金魚に限りませんが水中の溶存酸素量を測定する人もいると思います。それで、夏場と冬場の溶存酸素量を比べると溶存酸素は夏場のほうが少なくなります。理由は水温の違いによるものです。実は気体の水に対する溶解度は水温が低いほうが溶けやすいという法則があります。(ヘンリーの法則と呼ばれるものです、温度が上がると空気の分子運動が活発になるので水中に溶けていられなくなるらしい)

夏場の方が水温が高いですから冬場よりも水中の溶存酸素が少なくなるわけです。ただし、水中に酸素が溶ける量にも限界がありますから、水面を波立たせたり、ぶくぶくやっても一定以上にはなりません。涼しい場所に移すとかして水温を下げると溶存酸素が増えますので、むやみにエアレーションするより環境を整えることを考えたほうが良いでしょう。もちろん、急激な温度変化は金魚が最も嫌うところですので、いきなり氷を入れるようなことはしないように。

さて、いかがでしょうか。

金魚を飼うのに無理してポンプを使わなくても工夫次第では飼えないことはありません。ただし、昔と違って今はポンプも安くなっているのでうまく使える環境なら使ったほうがいいと思われます。金魚は大切に飼えば結構長生きするようですから頑張ってみてください。

【スポンサードリンク】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする