怒りというのはやっかいで、もっと冷静になれば大したことないのに怒り出して喧嘩になって二度と合わないなんてこともありますよね。
昔、勤務していた会社の上司は異常なほど怒りっぽい人でした。怒らせるようなことをする部下も悪いんでしょうけど、もう少し抑えられないかと思ったものです。
最初に就職した会社の社長は自分が見た中で最悪の人でしたね、怒りに関しては。一度朝の8時に出勤してきて怒り出し、そのまま18時頃帰宅するまで機嫌が悪いというのを見たことがあります。
会社のトップですから誰も文句は言えないんですよね。
目についたものすべてが気に入らないという勢いで怒っていたように思います。
直属の上司でも、何事もない平和な日常のはずなのに、出来ていないのが分かっているのに、進捗状況を確認しては怒り出すという人がいました。
こういうのはなんとかならないものか、と長らく思ってました。自分は怒られる方でしたから、本当に強く思ったものです。
怒ってもらえるうちがいいんだよ、などと言われましたが、そんなのは詭弁で、自分としては和やかな日々を過ごしたほうが良いわけですから。
パフォーマンスとして怒っているのだ、などと言う人もいましたが、そんなに声を荒げて言わなくても、分かるように説明すればいいんじゃないかと思うんですよね、そんな無理やりヤレ!というような命令をしなくても。
今は、無職で人との接触も殆ど無いので、自分が怒ったり怒られたりというのはほぼないのですが、怒りの感情というのはそう簡単には消えないし、怒られた記憶というのもそう簡単には消えません。
仏教では感情のコントロールを重視しますが、アメリカでも1970年代にアンガーマネジメント、という方法が生まれていたようです。
どんなのものなのか、とても気になります。
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アンガーマネジメント 怒りの感情コントロール 具体的方法
怒りの原因とか色々あるわけですが、そういう分析よりもとりあえず怒りたくなった時にどうすればおさまりやすいかという方法を列挙してみます。
ただ、他人をコントロールすることは出来ないので、あくまでも自分が怒りたくなった時の工夫ということです。
それは、
怒りの6秒ルール
と言うものだそうです。
どういうことかというと、ムカっときたら、6つ数える、ということです。
どうも怒りのピークというのは6秒程度しか続かないものだそうで、それを過ぎれば大喧嘩にはならないということみたいなんですね。
たかが6秒やり過ごすだけなんですが、頭にきた瞬間に怒鳴り散らす人はこんなことさえ出来ないみたいです。
実際にその場になってみないと出来るかどうかは分かりませんが、こういうことを知っておくことで問題が無駄に大きくならないように対応出来るのではないかと思います。
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アンガーマネジメント 怒りの感情コントロール イライラしなくなるために
とりあえず、怒りたくなったら6つ数える、というのは結構有効な方法だと思うのですが、出来れば些細な事でキレたりしないようになりたいもの。
おおらかな気持ちで少々のことなら、まあいいよ、といえるようになれば、大人の対応、じゃないかなと思うわけで。
少しずつでもそういう人格者に近づく方法があるのか、ということなんですが、あるみたいですね。
それは、「アンガー日記を書く」、です。
なんだそんなことか、と言われたらそれまでなんですが、日常のムカついたことを日記に書いていくというのは、あとで冷静になった時に見返すと、自分が一体なににそんなにムカついたのかということがよく分かるので、対応方法も考えやすいわけです。
内容は、
・日時
・出来事
・行動
・結果
を客観的に淡々と書く、ということだそうです。
思い返して書いているうちに感情が入ってくるのかもしれませんが、それはそれで仕方がないと思いますので、できるだけ客観的にということでいいと思います。
大切なのは、自分が怒ったことを記録すること。
毎日怒るわけでもないでしょうから、怒りが発生した日に書けばいいようなものですが、できれば何もなかった日でも、今日は平穏な一日だった、の一行でも書くように、癖を付けたほうが良いかもしれません。
書き方は人それぞれなので、あとで見返すことが出来るものならなんでもいいと思います。基本はノートや日記帳だと思います。
他人が閲覧できないようにして、スマホのメモやブログに書いてもいいでしょうが、内容的に人に見られるのはまずいでしょうから、ネットにあげるのはやめたほうがいいでしょう。
こういう日記をあとで読み返すと、大抵の場合、なんでこんなことで怒ったんだろう、という気持ちになるんじゃないかなと。
こんなつまらないことで怒ってごめんね、と言えたらそれで成功なんだと思います。
いかがでしょうか。
怒りの感情をコントロールするというのは、人間としてかなり重要なテーマで、お釈迦様の時代からどうすればいいのか、ということが探求されてきたテーマだと思います。
ここでは、とりあえず怒りを鎮めるための、怒りの6秒ルール、と自分がどういう時に怒るのか、怒らないために何をすべきかという手がかりを得るための方法として、アンガー日記を書く、という方法を紹介しました。
もちろん、怒りの原因について解説している書籍は沢山ありますし、ネットで調べても出てくるので、これはこれで面白いのですが、まずは実用的な所からやったほうがいいかなと。
そして、怒りの感情のコントロールというのはそう簡単なものではないですが、だからやらなくていい、ということにもなりません。
なぜなら、怒りの感情はこれまで積み上げてきた人間関係を一瞬で壊してしまう力があるからです。
そういうことで、自分がキレやすいと自覚している人はもちろん、普段温和な性格の人も怒りを爆発させない方法を身に着けておいたほうがいいと思います。
とりあえず、ムッと来たときには6つ数えてみる、というところからやってみませんか。
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