当座貸越とは 普通預金の残高がマイナスになっても大丈夫

冠婚葬祭なんかがあって急な出費が発生した。

定期預金はあるけれど普通預金口座はギリギリだ。

定期預金を解約するのはもったいないし、どうしたものか・・・

そんな経験はありませんか?

自分は1回だけそういう経験があります。

10万円引き出そうとしたら残高が9万円だった、ということが。社会人になって1年目のことだったと思います。

もらった給料は全部定期預金にしてたんですよね~。なにしろ当時はバブルの時代。定期預金金利は6~8%くらいあって、「投資」、なんていう概念を知らなくても「貯金」しておけば驚くほど金利がつく時代でしたから。

もちろんその時に株なんか買って売り抜けた人は大金持ちになったわけですけど。

ということで、その当時は真面目に貯金をするあまり、定期預金はあるのに普通口座にお金がないという事態になったんですね。

それでも9万円しかない普通口座から10万円引き出すことが出来ました。

理由は「当座貸越」が適用されたからだったようなんですが、これが一体何なのか?ちょっと確認したいと思います。

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当座貸越とは?定期預金があれば普通預金の残高がマイナスでもお金を借りることができる?

そもそも当座貸越とは、と言うところからなんですが。

普通預金が急に足りなくなったとしても、総合口座の通帳に定期預金などを預けていると、普通預金の残高が不足した場合に、不足する額について、定期預金などを担保として自動融資できる機能。

ということのようです。

要するに定期預金を担保にしてお金を貸してくれるということなんですね。

当座貸越の仕組み

当座貸越では、普通預金残高はマイナスになりますが、普通預金に入金をすれば、自動的に返済がされ、残高はプラスに戻ります。

担保となる商品が定期預金の場合、貸越極度額は一般的には「定期預金の合計額の90%」または「200万円」のいずれか少ない金額まで、となります。たとえば、総合口座に100万円の定期預金を持っている場合、一時的に、普通預金残高を90万円までマイナスにすることが可能です。

当座貸越はあくまで定期預金を担保とした“融資”なので、利息は払わなければなりません。貸越利率は、定期預金の場合、多くの金融機関で“担保定期預金の約定利率+0.5%”です。

融資とは言っても、カードローン利用や消費者金融などからの融資に比べれば、「はるかに借り入れの利率が低い」ことは言うまでもありません。

ただしこれ、一時しのぎならいいんですが、恒常的になってくるとまずいですよね。便利なだけにデメリットもあります。

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当座貸越のデメリット

毎月給料が確実に振り込まれる普通預金口座でならそこまで痛い目をみることはないでしょう。最大融資額が200万円と上限も決まっていますし。

しかし、これが癖になるんですよね、困ったことに。

そして大きな出費があると給料で返しきれなくなってマイナス残高が続くことになります。すると、いずれは担保だった定期預金が召し上げられる・・・

なんてことになりかねません。

たとえばゆうちょ銀行なら、

  • 貸付金額および貸付利子が貸付期間内に返済されない場合は、担保とされた貯金を払い戻し、その払戻金を貸付に係る返済に充て、残額を総合口座の通常貯金に預入します。

参照URL:http://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/loan/kj_ln_jidou.html

と記載されていますから、安易に当座貸越を利用していると定額貯金が払い戻しに使われてしまうということです。

これでは何のために貯金しているのか分かりませんよね?

だから当座貸越という仕組みを知った上で利用しないで済むようにお金を使うようにしないといけないというわけです。

いかがでしょうか。

自分は昔、知らないうちに当座貸越のお世話になっていたみたいなんですが、その時の感想は「なんで自分の金に利子を払わないといけないんだ!最悪だ!」でしたね。

それ以来普通預金口座にも多めにお金を入れてます。お陰で貯金はできなくなりましたが。

今なら金利が安いですし、もうちょっと定期預金を増やして当座貸越を使ってみるのもありかなと思ったりもします。

それと、定期預金があるのにキャシングするなんていうのはやめましょうね。これは利息がとてももったいないですから。

そういうときこそ当座貸越を使うべきでしょう。

まあ、安定収入がない自分がこれを使ってマイナス残高になってしまったらその復旧は難しいと思うので普通預金口座のチェックはマメにしないといけないなと思ってますが。

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