四国遍路は歩きがいい

四国遍路、途中、車のお接待を受けながらとは言え、ほとんど歩いて回ったわけですが、本当に歩きがいいのかと聞かれると自分の体験からは「歩きがいいです」と答えます。車も自転車もツアーもそれぞれいいところがあると思いますが、人との出会いという意味では歩きがいい。当然体力的な問題というのはあるのでだれでも出来るとはいいませんが、時間とお金があるなら歩くのがやっぱりいいんじゃないでしょうか。

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四国遍路歩き体験

なんの体力つくりもせずにいきなり歩き遍路をやりましたから、それはやっぱり大変でした。歩いたのは冬だったのですがとにかく暑い。冬でも汗をかきます。つくづく慣れない人間がやるもんじゃないなと思いましたが、そんな自分でも歩けたので無理をしなければなんとかなるものだ、とも言えます。人によっては強行軍で歩かないといけない人もいるでしょうが、時間に余裕を見て歩く距離を短くして歩けば難所以外は結構行けるものです。一般的には42日~45日程度で歩くようでが、そのペースで歩かなければならないわけではないので、自分の体力を把握して無理をしないことが重要です。ちなみに自分の場合は車のお接待込みで45日でした。

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四国遍路歩きで役に立ったもの

実は巡礼に必要な道具などは一番札所の霊仙寺で全部揃います。納経帳、傘、杖、数珠、ガイドブック、ろうそく、線香、白衣など、必要な物は全部です。しかし、そこにはないものであったほうが良かったものについて記載しておきます。

ボルダースポーツ

歩き遍路にとってつらいのは足のマメ。しかしボルダースポーツを足に丁寧に塗っておくとマメが出来ません。これは重要です。

同じような商品が他にもあると思いますが、自分はこれを毎朝足に塗って歩いて、ほとんどマメに悩まされることはありませんでした。

やっておけばよかったと思うもの

持っておけばよかったと思うのは、吸水性のいい帽子。菅笠のあの形は針金で支えられているので、その針金が頭に当たります。ちょっと被るくらいならいいのですがずっと被っていると痛くなってきます。しかも頭は汗をかく。だから吸水性のいい帽子を持っておけば汗を吸ってくれるし傘も痛くなかっただろう、と思います。

それからリュックは結構肩に食い込みます。荷物を極限まで減らして5kg程度にしていたとしても、長時間背負っているのでかなり負担になります。肩のところに負担がかからないものを選択する必要があります。まさか肩に当たる部分が紐状のリュックを選ぶ人はいないと思いますが、お腹でベルトを締めるタイプを使うにしても、事前に肩に負担がかからない使い方を確認しておくのがいいです。足腰、ひざ、足首に負担がかかるのは当然なのですが、リュックの背負い方が悪いと負担をかけなくてもいい肩にまで負担がかかります。自分の場合、最初のうちそいういことが分からなくてつらい目をしました。

ウォーキングタイツもあったほうがいいです。自分は履いていなかったのですが、これを履いていた人の話を聞くと「全然違う」ということでした。当時、自分はそんなものがあるということを知りませんでしたから、これがあればもっと楽に歩けただろうにと思います。

四国遍路歩きで出会った人

いい思い出もそうでない思い出もありますが、概ねいい人のほうが多かったです。歩いていたから出会えたという人が何人もいます。道がわからない時に一緒に札所まで歩いてくれた人、もうちょっとで札所、という時に雨が降ってきて、車に乗せてくれた人、コンビニを出たところでおにぎりをくれた学生、歩いていたらスーパーで弁当を買ってきたと言ってくれたおばさん、などなど。みんな歩いていたから出会えた優しい人たちでした。

お寺への参拝よりも、納経所のおじさんだったり、道行く人だったり、宿の人、もちろん一緒になったお遍路さんなんかとの出会いのほうが重要だったような気がします。

人間もまだまだ捨てたもんじゃないな、と思われてくれましたから。

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