金剛山の山開きはいつなのか?

金剛山。近畿の人には馴染みの山ですね。ロープーウェイなんかもあって、大阪ではお手軽に登山できる山だと思います。年中登れる感じなんで山開きといってもピンときませんが、それなりにお祭りもあるようです。金剛山、聞き覚えがあって馴染みがある割にはよく知らないので、ちょっと調べてみようと思います。

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金剛山の山開きにはイベントがある!

実は金剛山は由緒ある修行場で役小角が修行した場所なんだそうです。その役小角の命日が7月7日(旧暦)。ということで、その日には「蓮華祭」が開かれるんだとか。そしてそれが山開きになるようです。ということで、金剛山の山開きは、

7月7日

です。

Mt_Kongo_Ropeway

そして金剛山の山開きの時に実施される蓮華祭。どんな祭りかという説明は以下のとおり。

毎年7月7日に金剛山の夏山開きを兼ねて、「蓮華祭」が行われています。これは、山伏姿の行事の行列が、山頂の葛木神社から転法輪寺までほら貝を吹きながら歩き、転法輪寺では破魔矢を射ったあと護摩を焚いて山を清めるという神仏混交のお祭りです。
金剛山は修験道の開祖・役行者が修行した聖地であり多くの方が訪れます。

と、こんな感じ。

自分のイメージでいくと、役小角(役行者とも呼ばれます)は弘法大師(空海)の前任者みたいな感じです。オカルト的なマンガやアニメにはよく出てくる名前です。山で修行をして悟りを得ただけではなく、法力も土木技術などの知識も得て日本中にお寺を作った人、民衆を救った人、という感じでしょうか。

実はもともと日本には神社の神様がいて、そこへ仏教が輸入され、物部氏と蘇我氏の争いがあったりしたと思うのですが、役小角が本地垂迹思想(ほんじすいじゃくしそう、仏教が興隆した時代に発生した神仏習合思想の一つで、日本の八百万の神々は、実は様々な仏(菩薩や天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)であるとする考え)によってこれらを統合したということなんだそうです。

見方によっては奈良時代の宗教戦争を思想的に解決した人、と言えるかもしれません。日本では明治以降「神仏分離令」が出て神社とお寺は分けられましたが、今でも本地垂迹思想は強く残っており、お寺と神社の区別が曖昧なところはいくらでもありますし、たいていのお寺にはお寺を守護するための神社が祀られているようです。

その修験道の開祖である役小角が修行したのが金剛山、であるにもかかわらず、ロープーウェイなんかで気軽に登れてしまうということで、あらためてすごい場所だなと思うわけです。

金剛山の山開き!アクセスは?

電車でのアクセスは、

・近鉄長野線「富田林駅」から金剛バス千早線「千早ロープウェイ前」行き終点で下車
・南海高野線「河内長野駅」から南海バスで「金剛山ロープウェイ前」行終点で下車

それから「金剛山ロープウェイ」で「金剛山頂駅」より徒歩30分

ということです。

ハイキングルートは、

  • 金剛山登山口バス停からのハイキングコース・登山ルート
  • 金剛山ロープウェイ前バス停からのハイキングコース
  • 水越峠からのハイキングコース・登山ルート
  • 千早赤坂村 森屋からのハイキング・登山ルート
  • 金剛山頂周辺のハイキングコース
  • 奈良県側からの登山ルート

と多数あります。

金剛山、お手軽に登山ができると言っても大阪で一番高い山で標高1,125m。事前に十分にルートを調べ、装備を整えてハイキングを楽しんでください。

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